その名も「白雪大納言」 白い小豆でお菓子製造へ/兵庫・丹波市


写真・乾燥させたもの(左)と浸水し膨らんだ白雪大納言小豆を手にする畑さん=2018年10月3日午後1時59分、兵庫県丹波市柏原町母坪で

 兵庫県が開発した大粒の白小豆「白雪大納言」を、日本一の「丹波大納言小豆」の産地の同県丹波市の新しい地域ブランドにと栽培に取り組む丹波白雪大納言生産組合(畑道雄組合長、12人)が、初めて市内の和洋菓子店に同白小豆を供給した。地元で商品化し、販売してもらうことで、「丹波市でしか買えないスイーツ」として対外的に売り出そうというもの。11月中に菓子店や生産農家を招いた新商品お披露目会を開き、製造、生産の両面から「白雪」を盛り立てていく。

 

写真・白雪大納言を使った「どら焼き」の販売を始めた荒木本舗の荒木徹さん=2018年10月3日午後5時46分、兵庫県丹波市青垣町小倉で

「どら焼き」の販売始まる

 一般的な白小豆の2倍以上ある大粒の豆は同県が2002年に農水省に品種登録した。ところが白あんはこしあんが主流で、豆が大粒である必要がなくほとんど栽培されなかった。忘れられつつあった品種を畑組合長が見つけ、栽培拡大に乗り出した。

 生産組合は15年に発足。栽培と収穫後の管理のノウハウを蓄積し、量は少ないながらも供給が可能と判断。市内の製菓業者に商品化を打診。7つの和洋菓子店が手を挙げ、開発を進めている。

 荒木本舗(同市青垣町)は、粒あんにし、10月2日から「どら焼き」の販売を始めた。白あんはほとんどが白いんげんのこしあんで、白小豆の粒あんはめずらしい。店主の荒木徹さん(56)は、「初めて白小豆を炊いた。粒を残すことを意識した。丹波大納言小豆よりは小さいが一般的な白小豆と比べると随分大きく、北海道産の大粒小豆並」と言う。店頭に同小豆の見本を置き、「ここにしかない」事をPR。1個280円、5個1580円(箱代含む)の価格ながら、興味を持たれ売れ行きは好調という。「白雪大納言を使った菓子が、丹波市を有名にしてくれれば」と期待を語った。

 畑組合長によると、昨年、販売可能な豆が過去最高の約400キロ集まった。今年は2・7ヘクタールほどで栽培している。は種が7月末、収穫が11月半ばと、丹波大納言小豆より遅い。反収は70―120キロとされているが、丈が短く、さやが地面につきやすいため不良豆ができやすく、根が短いため湿害にも遭いやすく、栽培が難しいという。

 畑組合長は「京都の有名店に納入する卸売業者に販売した年もあったが、地元からの発信が一番と、納入先を変えた。11月のお披露目会で仲間を増やしたい」と話している。