丹波くり(丹波栗)広域品評会最高賞 有田富男さん(丹波市山南町小野尻)


栽培法にさらに工夫を

 10月5日、京都府南丹市で開かれた兵庫県と京都府の6市1町の「第2回丹波くり(丹波栗)広域品評会」で最優秀の「近畿農政局長賞」を受賞した。第1回でも入賞し、念願の最高賞。「ここまで来たら、良い栗を維持し続けていきたい。これからも栽培方法にいろんな工夫をしたい」と挑戦心を持ち続ける。

 氷上農業高校(現氷上高校)卒業後、旧山南町農協に入組し、花木センターに配属。輸入された針葉樹や、「リュウノヒゲ」などのグランドカバーの育苗を5年間手掛けてきた。「その時の経験が今に生かされている気がする。木を大きくすることを教わった」と振り返る。

 自宅近くの間伐した土地約30アールに350種類、500本のカエデを植えた「有田もみじ園」を今年4月に開園した。「あと3年たったら、見応えがあるもみじ園になると思うが、密植している木を移植する必要があり、草刈りの範囲も広げなければ」と話す。

 クリ栽培やもみじ園開園など、地域活性を願う気持ちが強い。24歳の時に山南町青年団長に、30代後半には消防分団長を2期4年務めた。「あの頃は消防に夢中だった。青年団で芝居をやったり、成人者との座談会を行ったり、良い思い出。そこで仲間意識や地域を守ろうという意識が高まったのかな」という。

 「趣味はクリやもみじを育てること」と話す有田さんにとって最近の異常気象が心配。「暖冬でクリの木が水を上げ、4月の遅霜で幹の中の水が凍って枯れることが増えてきた。冬がしっかりと冷えていた頃はこんなことは起きなかった。これからクリ栽培が難しくなるかもしれない」と危惧する。70歳。