「吃音」のこと知ってほしい 自作曲の披露も 春日の越賀さん東小で講演

2018.10.20
ニュース丹波市地域

吃音の当事者として思いを込めた自作曲「もう一人の僕」を歌う越賀さん。ギターは足立さん=兵庫県丹波市氷上町石生で

東小学校で11日、人権講演会「知ってほしい!吃音のこと、吃音をもつ私たちのこと」があり、吃音を持つ当事者で、吃音に対する理解を深めてもらう活動に取り組んでいる越賀美穂さん(54)=兵庫県丹波市春日町牛河内=が講演、吃音を持つ人の気持ちを歌った自作曲「もう1人の僕」(越賀さん作詞、足立大地さん作曲)を足立さんと共に披露し、静かな感動を呼んだ。要旨を掲載する。

吃音は、どもるとも言われ、ひと言を出すのにすごく苦労し、自分の名前を言うのに1、2分かかる人もいる。普段普通に話せても、電話や人前に出ると急に話せなくなる人もいる。私も普段は普通に話せるが、言いにくい言葉があり、困る事がある。

西小学校時代、学校は大好きだったが、本読みや発表がある授業は大嫌いで保健室に逃げたりした。答えが分かるのに言えない、返事ができないことも多く、近くのお寺で毎日本読みの練習をした。でも、教室では読めない。

中学生の時、「お前の歌があるんやぞ」と男子に言われた。どもる私の歌を作り、おもしろがっている人がいるのを初めて知った。悲しく恥ずかしく、泣きたい気持ちだったが、知らん顔をした。泣くと余計にみじめになるから泣かなかった。

吃音がない人には、吃音を持つ人の気持ちが想像できないと思うが、からかわれたり笑われたりすることがつらく、学校に行けなかったり、職場で苦しんでいる人は大勢いる。

だから私は、吃音がどんなものか、吃音を持つ人がどんな気持ちなのかみなさんにお話ししようと思った。うまく話せない人の話し方を笑ったり、まねして心を傷つけないように。みんなが進学してこれから先、思うように話せない人と出会うかもしれない。不思議な人、怪しい人でなく、吃音を持つ人かもしれない。そんな時に優しい気持ちでその人の話を聞いて。それだけで楽になる。

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