文化の力


 日本語を学ぶアジアの大学生を支援するNPO「アジアの新しい風」の活動で、インドネシアの2つの大学を訪ねた。
 パジ
ャジャラン大(バンドン)の日本語学科2年生の「文字・語彙」の授業ではスクリーンに映った「院」という漢字について、発表当番の学生が「医院」「寺院」などの熟語を説明していた。「『院』は形声文字(意味の部分と音の部分を組み合わせた文字。「河」など)か、会意文字(複数の字を組み合わせて意味を表わす。「休」など)か」という質問が出て誰も答えられず、我
々に振り向けられた。
 はて、難しい。「カン」とは読まないはずだから「会意文字では」と述べたが、帰国後「字通」を調べると、古くはカンとも読んでいたそうで、とすれば間違い? ともかく、我々も勉強しなかったようなことを話しているのに驚いた。
 もっと実践的な会話や作文のクラスもあり、高校の時から勉強して相当流暢に話す学生も少なくない。日本語にひかれた動機は北京やハノイの学生と同様、大半がアニメで、ここでは「ナルト」が大人気という。
 懇親会での茶道や書道の体験も大変面白がって、ガジャマダ大(ジョグジャカルタ)では、Kiroroの「未来へ」を「サヤン(恋人へ)」としたジャワ語の替え歌をコミカルに合唱してくれた。やはり文化の力は大きい。(E)