「とろろにかけて」 山の芋専用のだし発売 「味付け悩む」の声受け


河南勇商店が発売した「とろろだし」=兵庫県篠山市西古佐で

 強い粘りと滋養強壮成分が特徴の「山の芋」の産地、兵庫県篠山市の卸問屋、河南勇商店(河南直樹社長)が、山の芋のとろろをおいしくする特製「とろろだし」を発売した。山の芋の旨味を引き出し、ごはんがすすむように濃い目の味にし、食べやすい甘味も加えた。無添加で国産材料にこだわり、「自信を持ってお届けできる商品」とPRしている。

 山の芋は江戸時代からの特産で、デンプンやたんぱく質、粘質物などが主な成分。篠山市で栽培されているものは、他産地と比べ、「粘り」が倍ほど強い。

 

山の芋

 贈答品として人気がある一方、同社は贈る側、贈られた側の両方から「どんな味付けをしたらいいの?」という声を多く聞いていたという。

 そこで、手軽に、おいしく食べてもらおうと同県養父市の「大徳醤油」と共同開発。鹿児島県のかつお節、北海道の昆布、愛知県のみりん、長崎県の塩など国産材料だけで丁寧に仕上げた。

 同社のフードコーディネーター、松浦由美さんは、「水で割って、鍋つゆとして使ってもらってもおいしい。山の芋との“ついで買い”で『便利』と好評をいただいている」と笑顔。「後継者不足や生産量の減少といった課題もあるが、全国に誇れる特産であることをPRするお手伝いができれば」と話している。

 200ミリリットル入りで756円(税込)。同社のほか、JR篠山口駅構内の観光案内所で販売している。