ミャンマーの子たちに黒板や机寄贈 廃校の備品活用、雨季に浸水の小学校へ/兵庫・丹波市


写真・クレーンで搬出される黒板=2018年11月8日午前10時33分、兵庫県丹波市青垣町山垣、旧遠阪小学校で

 兵庫県丹波市は、4年前に同市で発生した豪雨災害に関連した復興スタディーツアーを実施している特定非営利活動法人「SEEDS Asia」(神戸市)が、ミャンマー連邦共和国ヒンタダ地区で建設を進める学校に、使わなくなった黒板5面と机いす100脚を寄贈する。黒板を昨年閉校した旧遠阪小学校、机いすを同市立中央小学校から搬出する作業をこのほど行った。船便で運搬し、12月中旬に現地に到着する。

 

耐久性優れた日本製が重宝

写真・雨季に冠水する旧校舎(NPO法人「SEEDS Asia」提供)

 首都ヤンゴンから南西に約450キロのナベーゴン村小学校。同校には、日本の幼稚園から小学校4年の87人が在籍している。雨季には校舎の周辺が浸水し、学校が閉鎖される。洪水多発地域にも関わらず避難所もないため、2月しゅん工をめざし、同法人が外務省の資金で安全に学べ、避難もできる新しい校舎の建設を進めている。

 同法人によると、現地で黒板を調達すると、ベニヤ板に黒ペンキを塗ったようなもので、繰り返しての使用が難しいという。机やいすもスチール製で高さ調節ができる日本製の方が、中古であっても頑丈で耐久性に優れ重宝すると判断した。黒板は遠阪小で閉校まで使われていたもので、スチール製机は、木製机への切り替えで使われなくなったものを中央小倉庫で保管していた。

 遠阪小では、地元の造園業がクレーンで黒板を搬出。作業を見守っていた地元の男性(70)は、「また一つ物がなくなり、教室ががらんとして寂しい。跡地活用を考えてほしい」と注文。中央小で搬出ボランティアをした男性(47)は、「しっかりしているので長く使ってもらえるのでは」と話した。

 市役所で先月開いた贈呈式で谷口進一市長は「3年、5年後に何かのかっこうで市に還元されることを期待する」と述べた。