不正受給の災害復旧補助金返して 市が調停申し立てへ 3自治会に2280万円


2014年8月の豪雨災害。勢いを増した濁流が民家を襲った=兵庫県丹波市市島町徳尾で(2014年8月17日午前8時52分撮影) 

 兵庫県丹波市は12月13日、平成26年丹波市豪雨災害の復旧工事にかかる同市市島町前山地区自治会らによる補助金の不正受給について、3自治会に補助金の返還を求める調停を申し立てる関連議案を市議会に提案した。補助金と5%の加算金(13日時点)を合わせ総額2279万8800円。市は議案可決後、すみやかに柏原(かいばら)簡易裁判所に調停を申し立てる方針。

領収書偽造し負担ゼロに

 2014―18年度分の193件。農地や農業施設の復旧、山林出水対策など。

 市の補助金受給には地元負担をしなければならないのに、領収書を偽造して市に提出するなどし、地元負担をしていなかった。昨年、不正受給が発覚。市と地元は今夏から双方が弁護士を立て話し合いを続けていたが、歩み寄らなかった。

 市は、「法的手段に訴えるのは残念だが、解決の一番の早道」としている。

 今回議案化した以外の自治会や団体による補助金の不正受給が明らかになっており、市は全体で、250件6984万1680円(補助金元本のみ)プラス5%の加算金の返還を求める方針。

2万人近いボランティアが駆けつけたが…

 同災害は、平成26年8月16―17日にかけて発生。多いところで、1時間に91ミリ、降り始めからの累加雨量が419ミリを記録した。同市市島町前山地区を中心に山崩れなどを引き起こし、尊い1人の命が奪われた。

 負傷者は4人。住家の全壊は18戸、大規模半壊が9戸、半壊は42戸。床上浸水は169戸、床下浸水は784戸に上り、被害のほとんどが市島町内だった。復旧には全国からボランティアが駆けつけ、1万8000人以上が被災地で活動した。