生き生きと「竜学」発表

2018.12.06
記者ノート

 丹波市、篠山市が恐竜化石を通じて連携している北海道むかわ町に11月の3日間、丹波市の児童8人が恐竜や防災などを学びに「竜学」した。むかわ町は9月に発生した地震の被災にもかかわらず、「こういう時だからこそ」と受け入れを決めた。その活動報告会が12月2日に山南町で行われた。

 発表した子どもたちは、自分たちが体験した恐竜に関する学習や、被災地の見学、小学校での交流など、感想とともによくまとめ、大きな声で堂々と話していた。さらに発表後、会場からの質問や感想を促したり、会場のマイクの調子が悪いと、自分たちのマイクを自主的に質問者まで届けるなど、しっかりした対応に感心した。最後に壇上に並んだ児童たちの表情はすべてをやり遂げた充実感であふれていた。

 同日別会場では、丹波、篠山、むかわに加え、熊本県御船町の首長らが集まった「にっぽん恐竜協議会」の初総会が開催され、同協議会の英語名称が決まった。世界的な化石の大発見だけでなく「竜学」が国際的に活躍する人材の育成につながればと期待する。(坂井謙介)

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