通学路


 昨年末掲載の読書感想文(特選)で2人の生徒(中央小3年・十倉大和君、味間小4年・河内谷一詞君)が書いた「すごいね!みんなの通学路」(西村書店)が面白そうだったので、図書館で借りて来た。

 確かにすごい。絶壁の中腹を通る細い道。高い崖に張り付いた木の梯子。ワイヤー2本を渡しただけの渓流の橋。世界にはこんな所を毎日通っている子が少なくないのだ。

 2人は「表紙を見て、こんな通学路があったら毎日楽しいだろうなと思っていたが、ページをめくるうちに、こんなおそろしい思いをして学校に行ってるんだと知った」「あんなきけんな思いをして学校に行くなんて考えられない」などと書いている。

 危険な道だけでなく、大津波でめちゃめちゃに壊された所を通う日本の子供。学校に行けなくてズタ袋を背負って歩いているフィリピンの子供ら。筆者も昨春、ネパール・ヒマラヤの富士山より高い所にある村に行き、エベレストに世界初登頂した英国のヒラリー卿の寄付で作られた中学校を訪ねた時、標高1000㍍下の村から急坂を2~3時間かけて登校する生徒もいると聞き驚いた。

 丹波の2人が「みんなが安心して学校に行ける世界にしたい。しっかり勉強して大人になったら、大変な思いをしている子供らを助けたい」と結んでいるのは心強い。(E)