1・17を教訓に

2019.01.17
記者ノート

 きょうは阪神・淡路大震災から24年。あの日から人生の考え方が変わったという声をよく聞く。元宝塚市職員の西野博詞さん=丹波版1月17日号2面に掲載=は、震災前に住んでいた宝塚市の文化住宅が倒壊したのを見て、「もし引っ越ししていなかったら」といい、「人の命は一寸先は分からない。元気なうちに何でもやってみよう」と、特産品作りや地域活動に精を出している。

 イタリア野菜や食用ほおずき、マクワウリなどを栽培している。また、自治会の役員をしたり、観光ボランティアガイドクラブや童謡唱歌のサークルにも入った。丹波OB大学大学院では、地域活動を実践。昨年度は地域に貢献している団体を取り上げ、今年度は自治協議会の取り組みを紹介したミニコミ誌を製作している。そんな西野さんを取材していると、いきいきとした表情でこちらまで元気をもらった。

 「1・17」は、震災の被害や備えを忘れてはならないということをいま一度思い返させてくれるとともに、いま生きていることは当たり前ではないと感謝し、いまを生きようと再確認する日にしたい。(坂井謙介)

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