おひな様


 自宅にひな人形が届いた。長女のために両家の“じいちゃんばあちゃん”が用意してくれたもの。何段もあるものではないが、巨大な3つの段ボールでやってきた。

 ひな人形の飾り方は皆目わからないが、それでも飾りつけをと開封したところ、一番上に白手袋が入っており、思わず苦笑い。何でも口に入れたがる生後6か月の長女は小さな「吊るし雛」の方がお気に入りだったようで、何とかして口に放り込んでやろうと必死に手を伸ばしていた。

 同封されていた、ひな人形の歴史について紹介した冊子によると、平安時代、宮中の姫君や成人女性の間で「ひいなあそび」という人形遊びが盛んになったという。「ひいな」を作るのは宮廷の女房たちの仕事だったようで、今日のままごと遊びのようなものだったという。ちなみに「三人官女」は中央の官女だけが既婚者で、あとの2人は未婚だとか。知って得する、ひな人形の豆知識。

 ともあれ、ただでさえ狭い部屋。その一角をすまし顔のおひな様が占めている。自分のスペースがなくなりつつある今日この頃。(田畑知也)