なるか「飛躍」

2019.02.24
未―コラム記者ノート

 大型事業が一段落したことで、予算上は目玉が見当たらない丹波市の2019年度一般会計当初予算案。投資に充てる経費はほぼ半減したのに予算額は1割弱しか減っておらず、人件費、扶助費、繰出金など固定的な経費の大きさを思わずにはいられない。

 市庁舎建設費、統合校舎の整備費などのほか、上下水道施設の維持更新費用など大きな投資が必要な年がやがて来る。堅実な財政運営を続ける必要がある。

 谷口進一市長は「飛躍の丹波市元年予算」と名づけた。市健康センター「ミルネ」が7月、看護専門学校が9月、柏原地域の認定こども園2施設と農の学校が4月に開所する。10月には、ゆめタウンの2階に「市民プラザ」も開所する。シティプロモーションも目標年に到達、様々なイベントが1年間行われる。これだけ一度に事業が形になる年はそうはなく、想定では、にぎやかな年になる。

 「飛躍」が実現するかどうかの鍵は、市民の心理にある。主役の市民が楽しめるかどうか。就任から2年間の種まきの結果、どんな花が咲くのだろう。(足立智和)

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