連携を生む事業報告会

2019.02.14
記者ノート

 年度末が近づくと、行政の補助事業の報告会が行われる。税金を使って事業を行っているので、どのように使われたのか、有効に使われているか、他の事業の参考になる、という意味で報告会を開くことは意義がある。

 行政の支援を受けた青年農業者らの技術報告会では、青年農業者だけでなく、新規就農者や高校生も集め、総勢60人ほどの報告会となった。それぞれが農業の担い手の現状と課題を共有し、高校生たちも刺激を受けたと思う。

 丹波地域の6高校の生徒による地域活動報告会では、高校生らしい新鮮な提案があった。他の高校とプロジェクトを組めれば、という提案もあり、報告会が連携を生む良い機会になり得ると感じた。

 交付金を受けている各団体が自発的に交流会を開く事例もある。丹波市内で里山整備に取り組んでいる5団体が初の交流会を開き、横のつながりを持った。良い取り組みは互いに積極的に取り入れようとする話し合いになり、今後も継続して開催されるという。

 補助事業は連携や交流など、横のつながりに発展する可能性があり、報告会はそのきっかけとなる。(坂井謙介)

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