発達、知的障害の幼児支援 「早期発達支援室」開設へ 市がニーズ受け独自に/兵庫・篠山市


写真・早期発達支援室が整備される篠山養護学校=篠山市沢田で

 兵庫県篠山市教育委員会は4月から、重度の発達障害や知的障害がある幼児に適切な支援を行い、小学校へ円滑につなぐための「市教育支援センター・早期発達支援室」を、同市立篠山養護学校内の一室に設置する計画を進めている。県内の特別支援学校の幼稚部には、「肢体不自由部門」はあるが、知的や発達障害部門は制度上なく、市が保護者のニーズを受けて独自に支援室を設置する。県内初の取り組みで、全国的に見ても珍しいケースになる。

 支援室の対象は市内在住で、年度内に5歳か6歳になる幼児。市立の幼稚園か認定こども園に在籍しながら主に支援室に通う。対象者の決定は、市教委の諮問機関の市教育支援委員会が担う。

 幼稚園教諭の免許を持ち、特別支援教育の経験を持つ指導員1人と、介助を行う支援員1人を配置。市教委によると、4月から支援室を利用する幼児は2、3人を予定しているという。

 幼児に応じた早期の発達支援を行い、障がいの状況や能力に応じて、適切で効果的な支援を実施。また、篠山養護学校幼稚部(肢体不自由部門)の子どもたちとも交流を図りながら、グループ活動を通して集団生活への適応能力を高める。

 現在、重度の自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの障がいがある幼児は、市内の幼稚園やこども園で集団生活を送っている。通常の園にも支援員を置いているものの、対応には限界があり、市教委ではより専門的な支援を行う必要があると判断し、独自に支援室を整備することにした。

 全国の公立特別支援学校の幼稚部で知的や発達障害の部門を設けているのは10校のみという。

 市教委学校教育課は、「初の試みで、子どもたちの特性もさまざま。どういう教材を使っていくかも含めて手探りなところはあるが、ニーズに対応できるようにしたい」と話している。