障がい者就労支援に韓国料理 施設の「オモニ」が本場の味/兵庫・丹波市


韓国料理のキンパやキムチをPRする鳥越さん(中央)ら=兵庫県丹波市市島町上牧で

 兵庫県丹波市市島町の障がい者就労継続支援B型施設「ら・ぱん工房 来古里(きこり)」(高見忠寿代表)が、韓国の定番料理「キンパ」とキムチをこしらえ、同施設で販売を始めた。韓国出身のスタッフ、鳥越泉さん(48)が調理を指導し、同施設で働くメンバーも一緒に作業。“本場の味”を和気あいあいと協力し合いながら再現している。

 「キンパ」は巻きずしのような海苔巻き料理。ゴマ油と塩で味付けした米と、ニンジンやホウレンソウ、キュウリ、玉子など同市産にこだわった8種類の食材を巻く。韓国では子どもの遠足や運動会などでも食べられる一品で、野菜が豊富で栄養バランスも整っているという。

 キムチは、韓国で一般的に食べられる味を再現した「雷神」と、辛さを抑えた「風神」の2種。鳥越さんによると、「雷神」は購入後、冷蔵庫で1週間ほど寝かせてから食べるのがおいしく、「風神」はすぐに食べられる日本人好みの味という。酒のつまみとして楽しめる「さきいかキムチ」も製造販売している。

 鳥越さんは19歳で来日。神戸市の障がい者支援施設で働いていたときに高見代表と同僚だった。高見代表が2015年に「来古里」を立ち上げた際、お祝いを兼ね同施設を訪問。「集落の景色が出身地に似ていて、すごく気に入りました」と話す。

 昨年、同町に移住。「来古里」を運営する法人の居宅介護事業部門に勤務している。「調理など自分ができることをして、それを喜んでくれる人がいることがうれしい。一緒に働くメンバーも楽しそうに協力してくれる」と話す。高見代表は「来古里ではパンを製造販売しているが、扱う商品が増えるので、これからどう店づくりに生かしていくのかメンバーとともに考えるのが楽しみ」と話している。