【センバツ】マウンドに立つ女の子 目標は女子プロ「思い切りストライクを」 6日目始球式

2019.03.26
ニュース丹波市地域

甲子園で始球式を務める角木さん=2019年3月10日午前10時9分、兵庫県丹波市市島町上垣で

高校球児の憧れの舞台「甲子園」。その土を踏むことを夢見ているのは男子だけではない。23日に開幕した第91回選抜高校野球大会の6日目(28日)の第1試合・熊本西(熊本)―智辯和歌山(和歌山)戦で、兵庫県丹波市の少年野球チーム「市島ウィングス」の女子主将・角木夏音さん(同市立前山小学校新6年)が始球式を務める。まっさらなマウンドに立って1球を投じる角木さんは、「始球式が決まって最初はうそかなと思った。マウンドで甲子園のお客さんを見渡したい」と話している。

近畿在住小学生を対象に始球式の投手の募集があり、10人を選出。大会2日目から最終日までの第1試合で、選ばれた小学生が始球式を務める。

角木さんは1年生で野球を始め、5年生で外野手のレギュラーを獲得。現在は3番・正捕手を務めるが、エースが投球制限などで投げられない場合に登板する。

始球式は2回目。4年生の時、丹波市で行われた女子プロ野球公式戦の試合前にマウンドに立った。「将来は女子プロ野球選手になって活躍したい」と目を輝かせる。

甲子園の始球式では硬式球を投げるため、ひじや肩を痛めないように練習を重ねている。当日は、市島ウィングスのユニフォームを着て投げる。「思い切り投げてストライクをねらう。いろんな人への恩返しの気持ちを持って投げたい」と話している。

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