全国初、農業学ぶ全日制公立学校スタート 各地から15人入学、最年少は21歳


校舎の前で意気込む入学生=兵庫県丹波市市島町上田で

 兵庫県丹波市市島町で4月8日、新規就農をめざす人が農業栽培技術と農業経営などを通年で学ぶ研修施設「市立農(みのり)の学校」が開校した。全日制で農業を学ぶ公立学校は全国初。開校式に続いて開かれた入学式では、15人の入学生が意気込みを語り、農業を学ぶ決意を新たにした。

 農業に関する教育、貸農園、作物の生産・通販などを手掛ける株式会社「マイファーム」(本社・京都市、西辻一真代表)が指定管理者として同学校を運営する。

 週5日制で、農場運営や経営、農業技術などを学ぶ座学に加え、校舎周辺の農地(計1・4ヘクタール)で栽培実習に励む。講師は同校の専任講師が務めるが、課外研修プログラムでは丹波市市島地域の有機農業実践者ら「地域マイスター」も指導する。

 第1期生は、東京や千葉、島根など1都2府6県から入学。男性14人、女性1人で、年齢は21―67歳。丹波市の在住者とUターン者も在籍している。

 入学式で、生徒の地元男性は「地域で離農が進み、農地が荒れていくのをさみしいと感じている。農業の楽しい面、ワクワクする面を見つけたい」と意欲を述べた。唯一の女性入学生は「農業は人の根本を支える仕事。その魅力を発信できるようになりたい」と語った。

 学長を務める西辻代表は、「丹波市は自然を大切にする素地がある。その資源を活用し地域に根付いてほしい」とエール。谷口進一市長は「一人ひとりが将来めざす農業の姿やかかわり方を発見し、多くの人が丹波の地に定着し、地域の担い手や次世代の農業者として活躍されることを期待する」と式辞を述べた。