プロレスで地域を元気に 豪雨被災のまち 地元男性がレスラーと企画

2019.05.10
ニュース丹波市地域

「丹波プロレス」への来場を呼び掛ける朝さん(中央)と社会人プロレスラーたち=兵庫県丹波市市島町北岡本で

兵庫県丹波市市島町上竹田の前山小学校体育館で5月12日午後1時から、「丹波プロレス」と題した社会人プロレスのイベントが開かれる。プロレス観戦歴50年という、地元の建築業の朝吉高さん(58)が、交流のある社会人レスラーとともに企画。全国から18人のレスラーが集結し、シングルとタッグの計4試合を行う。朝さんは「雰囲気を含め、プロレスのすべてを楽しんでほしい」と話している。入場無料。

20―50歳代のレスラーが出場し、女性レスラーも参戦。立ち見で観戦する。

朝さんは高知県出身。2000年、仕事の関係で丹波市に移住した。父親の影響もあり、幼いころからプロレス観戦が好きだったという。

近年は、週末になるたびに社会人プロレスの観戦を現地で楽しんでおり、レスラーとつながりができたという。レスラーが試合の開催場所を探していたこともあり、朝さんが橋渡し役となった。2014年、未曽有の豪雨災害で被災した前山小学校区は、しばらくの間、各種イベントが自粛されたこともあり、プロレスイベントで地域を元気づけたいという思いもあるという。

当初は今年1月に同会場で開く予定だったが、インフルエンザが流行したため中止に。レスラーの希望もあって、改めて開催することになった。

4月28日には、レスラーら5人が丹波市を訪れ、山形県から運んだリングを仮設営し練習した。イベントに参戦する京都府綾部市の社会人プロレス団体「丹(に)の国プロレス」代表の嵐弾次郎さんは、「初めてプロレスを観る人のために、楽しい試合を繰り広げたい」と意気込んでいる。

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