丹波柏原ふるさとガイドクラブ新会長 瓢芳夫さん(丹波市青垣町奥塩久)

2019.05.26
たんばのひと

瓢芳夫さん

もてなしの力高めたい

4月に丹波柏原ふるさとガイドクラブの5代目会長に就いた。20周年記念事業や会員の増強が課題。2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀がらみで忙しくなりそう。このほど、全会員にアンケートを実施。139件の意見があり、その対応を進める。「宿題が多い中、青垣に住み、週末は自宅のある神戸にいるので、柏原を留守にすることが多いが、『もっと話し合う、もっと学び合う、おもてなしの力を高める』をテーマに進めていきたい」と話す。

長く兵庫県に勤務した中、1992年からの2年間、丹波県民局に勤めたのがきっかけで、「豊かな自然、おいしい食、優しい人、阪神からの近い距離」という丹波の魅力にはまった。96年に青垣の土地を購入。小屋を建て、菜園や花、果樹栽培、バーベキューを楽しみ、丹波の人と交流を深めた。06年に家を建て、2年後に退職。同ガイドクラブの当時の会長に誘われ、「さまざまなことを勉強して、丹波へ恩返しし、社会貢献しよう」との思いで入会した。

ガイドで心掛けていることは、「ガイドブック『るるぶ』の見る、食べる、遊ぶ、に“学ぶ”をプラスする気持ち」。そのため、“学ぶ情報”などを集めた自身のガイドマニュアルは、厚さ10センチくらいにもなった。

ガイドクラブの新規事業で訪日旅行受け入れが始まる。「外国人にも丹波の魅力を伝えられる絶好の機会。それぞれ役割分担して魅力を伝えたい」と話す。

自宅は神戸市長田区にあり、阪神淡路大震災時には阪神県民局に勤務していた。震災を経験し、08年に「人と防災未来センター」の語り部に入会。丹波市の小学校や地域でも震災経験を伝えている。71歳。

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