氷上「古豪」復活へ 県女子バレーで圧倒V 27年ぶりインターハイ制覇ねらう

2019.06.30
ニュース丹波市地域

県総体で優勝し、インターハイに出場する氷上高校女子バレーボール部=2019年6月19日午後5時、兵庫県丹波市春日町黒井で

兵庫県丹波市の氷上高校女子バレーボール部(川釣修嗣監督)が、このほど同県加古川市で開かれた県高校総体で優勝を果たし、4年連続39回目のインターハイ出場権を手にした。2校あった兵庫のインターハイ出場枠は今年度から1校に減り、優勝校しか出場権を得られないプレッシャーの中、1セットも奪われずに頂点に立った。佐藤榛花(はるか)主将(3年)は、「精神的、技術的にも自分たちを高め、日本一をねらう」と言い、1992年以来、27年ぶりのインターハイ制覇へ意気込んでいる。インターハイは7月24日に宮崎県で開幕する。

 

「高校三大タイトル」制覇の全国常連

氷上は過去、インターハイ、国民体育大会、全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)と、「高校三大タイトル」のいずれも頂点に立った経験がある。ただ、ここ数年に限れば、春高バレーでは2012年に準優勝を果たしたが、インターハイでは12年のベスト8が最高成績。今大会で古豪復活をめざしている。

県総体の決勝は神戸野田(神戸市)と対戦。1セット目の序盤はシーソーゲームだったが、氷上はセッター・左右田虹歩(にじほ)さん(2年)が、佐野綺音(あやね)さん(3年)と川釣奈津さん(同)の両センターにボールを集め、得点を重ねて25―19で先取した。

2セット目は、20点目以降で逆転を許したが、川釣さんが連続得点を奪って流れを引き寄せ、25―23で優勝を決めた。

試合を通じ、サイドの井垣凜香さん(同)と近藤なつみさん(2年)、鳥越明日香さん(同)らが攻守に輝きを放ち、リズムをもたらした。

絶対的なエースはいないものの、全員で1点を奪いにいくチーム。新チームになってから全国に遠征し、強豪校と対戦することで強化を図った。

佐野さんは「全国大会も自分たちのバレーで上位をねらう」、川釣さんは「速攻や、高い打点でのスパイクを打っていきたい」と話す。

川釣監督は、「攻撃力とブロック力を高めたい」と意気込んでいる。

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