柏高5回戦

2019.07.25
丹波春秋未―コラム

 夏の高校野球、26年ぶりにベスト16入りした柏原の応援に明石球場へ。相手は優勝候補筆頭の明石商業。十二分に不足はない。少し遅れてスタンドに着くと1回裏を守る柏原、塁上で走者が何人も動いていたが、次打者を投手ゴロに仕留めてベンチに戻るので、「何とかピンチを脱したか」と思いきや、スコアボードにはすでに明商2点。

 柏原が簡単に凡退した後、魔の2回裏。4連投の山口君は疲れていたのか2塁打、3塁打とぼかすか打たれ、単打でもすぐ盗塁され、たちまち9点が積み重なる。

 これだけ長時間守らせられては、柏原は打席に立つのもしんどいだろう。選抜でベスト4に残った中森投手が余裕たっぷりに猛速球を投げ込んでくる。

 それでも4回、明商2番手の投手に食らいつき、制球難に乗じて押し出しの1点をもぎとった。ようやく完封を免れたが、あっという間に5回が終りコールドゲームに。

 毎回観戦してきた同級生の元選抜甲子園投手、井尻君が「山口の投球がこれまでの切れ味と全然違う。明商打線の威圧感に飲まれたのでは」。でもこれだけ大敗すると、悔しさを通り越してむしろすがすがしい。柏原には貴重な経験になっただろう。全国級の中森君と言え、同じ丹波の篠山球児。2年生だ。来年こそ打倒をめざして猛練習してほしい。(E)

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