点と線

2019.07.04
記者ノート

 中学校総合体育大会の市大会が行われ、丹波市の数競技を掛け持ちで取材した。今年も中学生が熱戦を展開した。

 中学生のとき、軟式野球部だった。3年時の総体では、初戦で青垣に大敗。続く柏原戦の中盤、今でも夢に見るような出来事があった。

 当時、センターを守っていた。無死1塁で相手の4番打者がセンターの真正面にライナーを放った。外野手の正面に飛んでくるライナーの処理は難しい。自分より左右にずれた打球なら、その打球が伸びているのか、失速しているのかを「線」で追えるが、正面のライナーは「点」だ。

 ノーバウンドでキャッチするのか、ワンバウンドで処理するのか判断に迷った。結局、中途半端な形になり、後逸してランニング本塁打になった。逆転を許し敗戦した。

 トラウマになるような出来事に「こんな形で部活が終わるのか」と悲しかったが、今でも中学生野球が好きなのは、自分なりに一生懸命、部活に取り組んだ日々があったからだと思う。

 丹波新聞では、25日号で丹有大会を含めた「写真で振り返る中学総体」を展開します。お楽しみに。(田畑知也)

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