賛否は別にして

2019.07.25
記者ノート

 丹波篠山市の城下町内にホテルが進出する計画を巡り、賛否が出ている。大規模な開発を認めていない場所にもかかわらず、市が例外的に容認しようとしているためだ。

 今、計画を議論している審議会では、専門家から「景観に影響を与える」という懸念が出る一方、住民の委員からは、「活性化につながる」として歓迎する声が上がる。

 酒井市長は、事業者にさらに景観に対する配慮を求め、8月にも新案が出される予定なので注視したい。

 賛否は別にして疑問が少し。着工予定が秋ごろと差し迫った状況にあるが、この計画が持ち上がってから約2年、行政から原則ながら開発を認めない場所であることを知らされる機会はなかった。

 「もともと条例でそういう場所」と言われればそれまでで、取材力のなさを恥じるが、もう少し丁寧な説明が必要だったのでは。

 賛否がある今に至るプロセスに問題はなかったのか。

 活性化は誰もが望むこと。だからこそ、行政にはどのような結果になっても、多くの人が納得できる議論に導いてもらいたい。(森田靖久)

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