不審者に遭遇→まず逃げろ! 万が一には…警察官指南の護身術紹介

2019.08.09
ニュース丹波市丹波篠山市地域地域

突然、不審者に右をつかまれた!どうすれば振り払って逃げられるのか、護身術を学んでみよう

一人で夜道を歩いていると、後ろから不審な影が―。子どもや女性をねらった悪質な犯罪が全国各地で相次いでおり、いつ自分の身の回りで起きるか分からない。万が一に備え、兵庫県丹波市の丹波警察署の協力を得て、子どもや女性にもできる護身術を教えてもらった。家族で練習してみよう。(※写真で、黒いジャンパーを着ている人が不審者役)

 

右手をつかまれた!!

握手した両手をやや上に上げると、相手の関節がきかなくなり、外れやすくなる。手が外れたら全力で逃げろ!

五指を開く
 手にぐっと力を入れそうになるが、五指を開くのがポイント。自分の手首を握ってみても、五指を開くと手首が太くなるのが分かる。相手の手の中に隙間を作り、少しでもつかみにくくする。

左手と握手
五指を開いた手と、空いている左手とを握手させる。

握手したまま右ひじを振る
そのまま自分の肘を、つかまれている側の相手の肘にぶつけるようなイメージで振ると、相手の手が外れる。

 

両手をつかまれた!!

両手を顔めがけて突き出せば、相手は自然と後ずさりする。すぐさま逃げろ!

両手で突く
両手をつかまれたら、五指を開いた後、お参りするように両手を合わして、相手の肘を上げる。そのまま一気に、右足を前へ踏ん張りながら、合わせた両手を相手のみけんに向けて突き出す。

 

右手を両手でつかまれた!!

相手の手首の関節がきかなくなるように、上へ引き上げるのがポイント。手が外れたら、そのまま全力で逃げろ!

握手した両手を引き上げる

つかまれた右手の五指を開き、左手を相手の両腕の間に上から差し込み、握手させる。そのまま相手の肘が上がるように引き上げる。

 

“逃げる”が基本、あいさつが防犯に

「何より不審者とは接触しないことが大切。大声を出しながら逃げて」と話す山根巡査部長

今回、護身術を教えてもらったのは、丹波警察署石才駐在所勤務で、逮捕術と柔道の指導員、山根和彦巡査部長(52)。気を付けるべき点などを聞いた。

護身術は、最後の手段。まずは相手と接触しないように離れ、逃げることが基本。大きな声で助けを求めてほしい。

でも、本当の恐怖を感じた時、声は出ないもの。子どもたちには『毎朝、元気の良いあいさつをすることが、声を出す練習になる』と言っています。大人も、知らない人にもあいさつをすることで防犯になります。

一人で暗い道を歩かないこと。歩きながら携帯電話の操作に夢中になっていると、周りの気配に気付けないことがある。注意してほしいですね。

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