ドローンで“空中”の被写体追え 山林に上級操縦者ら集う 木々の間縫うように飛行

2019.08.07
ニュース丹波篠山市地域地域

被写体の子どもがアスレチックを楽しむ様子を追うドローン=兵庫県丹波篠山市火打岩で

兵庫県丹波篠山市火打岩の山林の中にアスレチックコースを備えた「フォレストアドベンチャー・丹波ささやま」でこのほど、空撮用ドローンの飛行会が行われた。ドローンの操縦者やドローンで撮影した動画を発信したい人など県内外から約20人が参加。アスレチックを楽しむ親子連れなどを被写体に、臨場感あふれる動画撮影を楽しんだ。

同県丹波市山南町前川のドローン空撮専門店「Soraカラ」(前川智洋代表)の呼びかけで、「フォレスト―」や、ドローンに関係する事業をしている「大阪ドローンラボラトリー」(大阪)、「ones」(同)の4者合同で実施した。

規制によってドローンを飛ばせる場所が限られる中、前川代表が「フォレスト―」に着目し、打診したところ、「フォレスト―」側もドローンで撮影した動画をPRに活かせないかと考えていたため意気投合。同業者にも声をかけ、ドローンを飛ばしたい人と、映像を発信したい人が出会う場にもなればと企画した。

アスレチックで“空中散歩”する被写体のスタッフを追うドローン=兵庫県丹波篠山市火打岩で

参加者の多くが、木々の間を縫うように飛ばす技術を持った上級者。被写体となる親子連れやスタッフが木から木へとターザンのようにロープで“空中散歩”する様子を、ドローンで追うなどした。

奈良県でドローン撮影業務やスクールを営む男性は、「難易度は高いが、空中にいる人を撮影する機会は珍しく、おもしろい映像が撮れる。工夫すれば、新しい撮り方ができるかも」と楽しんでいた。

会場を提供した「フォレスト―」の広報担当、田中祐弥さんは、「通常のカメラでは撮れない、高い位置から撮ったアングルの動画は、見る人の興味をひくのではないか」と言い、前川代表は、「規制が厳しい中、ここは、ドローンを飛ばせる場所としての価値がある。今後は、ビギナーでも飛ばせる場所づくりをしていきたい」と話していた。

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