台風で「丹波栗」落果被害 収穫間近に嘆く生産者 熟す前の「青いが」多く

2019.09.26
ニュース丹波市地域

米袋などに詰めた、落ちた銀寄のいが栗をながめる山本さん=2019年9月24日午後3時55分、兵庫県丹波市氷上町油利で

台風17号が兵庫県丹波市に最接近した23日未明から朝にかけて、市内は強風に見舞われ、同市の特産「丹波栗」が落果するなどの被害が出た。収穫間近だっただけに、生産者は肩を落としている。

気象庁が同市柏原町柏原に設置したアメダスによると、同日午前4時51分に21・6メートルの瞬間最大風速を観測。2008年9月の観測開始以降9番目、9月としては観測史上最も強い風が吹いた。

収穫が本格化する直前の丹波栗の代表格「銀寄」が大きな被害を受けている。女性の生産者グループ「丹波栗っ子会」の山本浩子代表(52)は、「銀寄は青いいがに包まれたまま、8割方落ちた」と嘆く。会員の中には、大きな被害を受けた人もいれば、地形的なものか、被害を免れた人もあったという。

「銀寄」の青いがは、30キロ入りのコメ袋8袋分になり、「銀寄」より熟すのが遅い「筑波」も4袋分拾った。

台風前にいががはぜ始め、収穫を始めたところだった。「成木の枝が折れなかったのは不幸中の幸い。拾った青いいがが熟してくれたらいいけれど」と心配していた。

同市丹波栗振興会長の足立義郎さん(66)の元には、会員から青いまま落下したいが栗の扱いに関する問い合わせが多く寄せられており、乾燥を防ぐよう助言している。「いがに含んでいる水分が抜け、乾燥すると、しわ栗になる。うちも15コンテナ分落ちたが、コンテナの上に濡らしたむしろをかぶせている」と話していた。

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