秋の味覚「丹波栗」異変 落果遅く「割れグリ」多発 雨量など気候影響か

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今年目立つ樹上の青イガの中で皮が裂けたクリ(左)

収穫の終盤に差し掛かった秋の味覚「丹波栗」―。代表格の「銀寄」を中心に異変が起こっている。イガがいつまでも緑色のまま樹上にとどまり落果せず、落果しないイガの中で、鬼皮が裂ける「割れグリ」が非常に多くなっている。落果も1週間ほど遅れた。台風15号の影響もあり、今年の出来は今ひとつになっている。

代表格「銀寄」は6、7割がボツ

大粒にも関わらず割れたクリ

丹波栗の特産地の一つ、兵庫県丹波市の氷上町三方丹波栗生産出荷組合(8人)は、谷の向きか、台風被害はなかったものの、割れグリが目立っている。組合の選果場に持ち込む前に、各生産者が割れグリなどを選別するが、35年ほど携わっている藤原誠組合長(60)によると、「売り物になるのは55%くらい。『銀寄』は6―7割がボツ。こんな年は初めて」と言う。あちこちで栗の集荷が遅れているからか、引き合いは多いが、既存顧客分の出荷を優先している。

丹波栗マイスターの河村修治さん(68)は、「うちもそうだし、あちこちの生産者から同じ声を聞く。管理上の問題ではなく、気候的なものだろう」と言う。割れグリは価格が半値ほどと、生産者の収入減になる。

 

実の成長に皮追いつかず?

半年間の雨量と月平均気温の比較

県丹波農業改良普及センターは、「確たる分析はできていない」としながらも、熟期の遅れは9月の高温、割れグリは、クリが大きく膨らむ8―9月に乾燥が長く続き、カラカラになった時に降った雨水を一気に吸い、実の成長に皮が追い付かなかったのではないか、と見ている。

8月の降雨量は167ミリと平年値より2割ほど雨量が多かったものの、上旬は11日連続0ミリで、15日以降にまとまって降った。今年は梅雨入りが観測史上最も遅かったうえ、8、9月の月平均気温が平年値を上回り、秋の深まりが遅れた。

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