指で鮮やか「巨大アート」 沖縄から眺めた「丹波」表現 フィンガーペインターの西村さん

2019.11.30
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鮮やかな壁面アートと制作者の西村さん=2019年11月2日午後6時29分、兵庫県丹波市柏原町母坪で

巨大アート現る―。兵庫県丹波市柏原町のショッピングセンター「コモーレ丹波の森」に、横13・5メートル、縦3メートルの壁面アートがお目見えし、来店者の目を引いている。同県丹波篠山市出身で現在、沖縄県で暮らしているフィンガーペインター西村由郁子さんと地域の子どもたちがコラボレーションして描いた。「活動拠点の沖縄と、生まれ育った丹波は、場所は離れていてもつながっている」という思いをビジュアル化した作品。展示期間は設けず、常設する。

同店でこのほど開かれた、丹波市内の障がい者が作る商品をPRする「ものづくりはっぴいステージ」の催しの中のライブペイントのコーナーで描いた。

参加した約20人の子どもたちに「お花畑をつくろう」と呼びかけ、制作を開始。子どもたちは手のひらや指先に好きな色のインクをつけ、思うがままに白色の壁面キャンバスに手形、指形をぺたぺたと押した。

子どもたちの手形、指形で出来上がった不規則な模様から、西村さんが創造力を膨らませ、マングローブや南国の鳥、チョウ、虹などを色鮮やかに加え、「沖縄から丹波を眺めた」作品を仕上げた。

作品の中には、丹波地域を連想させるイノシシやシカなどの生きものや、大ケヤキの根が川をまたいでいる丹波市の名所「木の根橋」なども描かれている。

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