「給食」の甲子園、決勝大会へ 特産の黒豆や芋使った献立考案 1447施設から代表12施設に

2019.11.01
ニュース丹波篠山市地域

応募献立を考案した5人の栄養教諭=2019年10月28日午後2時15分、兵庫県丹波篠山市北新町で

「全国学校給食甲子園」(21世紀構想研究会主催)の予選審査結果がこのほど発表され、兵庫県丹波篠山市の西部学校給食センターが、中部・近畿ブロック(10府県)を代表し、決勝大会に進む12施設に選ばれた。応募数は計1447。4回の書類審査を経てブロック代表の2施設に入った。決勝は12月7、8日、女子栄養大学駒込キャンパス(東京都)で行われる。

応募献立は、5人の栄養教諭が考案したもので、▽丹波篠山黒豆ごはん▽牛乳▽寒ザワラのデカンショねぎソース▽ふるさと野菜のゆずマヨネーズ和え▽天内芋入り根菜ぼたん汁▽温州みかん―の6品。

黒豆や天内芋など、同市の豊富な特産物を食材に生かし、伝統料理を取り入れながら子どもが食べやすい献立を考えたという。

今回で10回目の応募。市制20周年、新市名の誕生年(今年5月に篠山市から丹波篠山市に変更)でもあり、例年より他市の給食施設を視察する回数を増やすなど力を入れた。

中部・近畿ブロックの1次予選で271施設に絞られ、2次予選で県代表に、3次予選で4施設に絞られた。

「豆をうまく取り込んだ献立。イモを地域と連携して活性化した献立。ジビエ・ボタン汁がユニーク」などと講評された。

決勝大会では6ブロック12施設の栄養教諭が食育授業を行い、栄養教諭と調理員が応募献立を調理、調理過程や食味が審査される。

同センターからは田端廣美栄養教諭と出野年紀調理員が臨む。2人は「出場するからには優勝を目指してがんばりたい」と話している。

応募献立は、決勝大会までに実際に給食として提供するのが条件で、11月29日に市内の全学校園(約4000食)に出される。

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