兵庫県丹波市で5日午前、冬の季語「時雨虹」が里山の空に架かった。スギ、ヒノキの緑色とのコントラストが鮮やかな色彩を放ち、紅葉した落葉広葉樹と共に、初冬の田園風景を彩った。
朝のうちは霧が立ち込め、その後、小雨混じりの晴天に。空気中の水分が多く、虹が発生しやすい条件が整っていた。
同市の植林率は約6割。人工林が緑の”キャンバス”となることから、虹が見つけやすいという。
虹自体は夕立の後に出ることが多いことから夏の季語だが、冬の虹は時雨の空などに浮かぶ。
同市最高峰の粟鹿山(962メートル)では11月末に今冬の初冠雪が確認されており、これから本格的な冬を迎える。