はや”春の胎動” ヒキガエルの産卵始まる 暖冬影響?例年より1カ月早く

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抱接する二ホンヒキガエルの雌雄(上がオス)

兵庫県丹波篠山市今田町の山すその湿地帯で二ホンヒキガエルの産卵が始まった。26日時点でひも状の卵塊が4つ確認でき、メスの背中にオスが乗り、産卵行動を行う「抱接(ほうせつ)」シーンも見られる。

姿は確認できないが、直径6メートルにも満たない小さな沼の周囲から、「クックックッ」とヒキガエルたちの小さな鳴き声が響いている。日本爬虫両棲類学会会員の田井彰人さん(51)は、「例年よりも1カ月早い産卵です。暖冬の影響でしょうか」と驚いている。

田井さんによると、1つの卵塊の長さは5メートル以上にもなり、その中には直径約2・5ミリの黒っぽい卵が数千個以上も詰まっているという。卵は1週間ほどでふ化し、5月下旬あたりに変態して上陸する。

二ホンヒキガエルは大きさが8―18センチほどで、在来のカエルの中では最大。昆虫やミミズなどを食べる。

沼の水深の浅い個所に産み付けられたニホンヒキガエルの卵塊=兵庫県丹波篠山市今田町で

目の後方に、白色の有毒物質を出す耳腺(じせん)を持つ。跳躍力が弱いため、移動は”歩き”が多い。

同市では例年2月下旬―3月上旬、止水域で産卵。繁殖場にはメスの数倍の数のオスが集まるため、しばしば「カエル合戦」と呼ばれる激しいメスの奪い合いが繰り広げられる。産卵後は「春眠」を行い、本格的な春の到来を待つ。個体数が減少しており、県レッドリストのCランクに指定されている。

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