お粥で占う今年の作柄 節分神事、その名も「粥占い」 「野菜」が豊作に?

2020.02.04
ニュース丹波市地域地域

シノダケの中に入った粥の量を確認し、今年の作柄を占う氏子たち=2020年2月3日午後4時34分、兵庫県丹波市市島町徳尾で

お粥で今年の作柄を占う?―。鍋に米とシノダケを入れて炊き、シノダケの中に入った粥の量で今年の作柄を判定する伝統神事「粥占い」が3日、兵庫県丹波市市島町の折杉神社で開かれた。13種の作物を占ったところ、野菜が最高の「上上」になるなどし、参加した氏子たちは結果に一喜一憂した。合わせて、カシの角材を炭火の上に置き、その焼け具合で判定する「天候占い」もあった。

起源は不明だが、古くから節分に行われてきた。鍋の中に米3合と、シノダケ13本を入れて炊いた。シノダケの表面には占う作物がわかるように数字が刻まれ、「トマト」「栗」「小麦」など13種の作柄を占った。

炊きあがったあと、シノダケを取り出し、半分に割って粥の量を確認。6段階で評価し、野菜が最高の「上上」だった一方で、早稲と中稲は「下」、晩稲は「中下」となるなど、米は今一つの結果になった。大豆は「中上」、トマトは「上」で、全体的に「中」の結果が多かった。

天候占いは、上半期は「照る」「降る」が半々の結果。下半期は「照る」が比較的多い判定が出た。

氏子当番長の森本和行さん(72)は、「米の結果が悪かったが、全体的には平年並みの判定。天候は大崩れしそうにない結果なので安心した」と笑顔だった。

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