シニア・幼児向けに映画上映開始 ポップアップホールで新たに 初回は3月28日

2020.02.10
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「ポップアップシネマ」第1弾として、映画「二宮金次郎」のポスターを手に来場を呼び掛ける土井社長=氷上町本郷で

丹波ゆめタウン(兵庫県丹波市氷上町本郷)を運営するタンバンベルグ(土井恵介社長)が、併設するポップアップホールで、新たにシニア層や幼児に向けた映画上映会を始める。3月28日に初回の「二宮金次郎」を上映する。ゆめタウンでチケットを販売している。

来店者に、同ショッピングセンターにどんな機能を望むかアンケートを取ったところ、映画館を望む意見が高齢世代で多かった。映画館の誘致は難しいが、顧客の要望に応え、娯楽を提供する機会にと「ポップアップシネマ」と名付けた映画会を始めることにした。

過去に「おくりびと」「母べえ」「ドラえもん」など、同社が単発で人気作品の上映会を開いていたことがあったが、「ポップアップシネマ」は、シニア世代であったり、乳幼児が騒いでもOKな子育て世代向けの作品などを選んで上映していく予定。

「二宮金次郎」は、五十嵐匠監督作(「地雷を踏んだらサヨウナラ」など)。主人公の金次郎は、ドラマ「水戸黄門」の格さん役の合田雅史。小田原藩主役が榎木孝明、百姓役で柳沢慎吾らが出演している。2019年制作、113分。「仕法」と呼ばれる独自の方法で全国600以上の農村の復興を手がけた金次郎の実践を描いている。金次郎が説いた「報徳」の教えは、葛野報徳自治振興会の名に残るなど、丹波も影響下にあった。

土井社長は、「若い世代は金次郎を知らないが、高齢の方にはなじみが深いと思う。現代を生きる我々が見ても、考えさせられる内容。ふるって見に来てもらえれば」と話している。

午前10時半、午後2時、午後6時半の3回。前売り大人1000円、こども500円(当日は各100円増し)。未就学児は無料。ゆめタウンサービスカウンター(TEL0795・82・8100)。

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