風呂桶ラケットに熱戦 初の世界大会に12カ国200人参加 「桶ット卓球」発祥の地で

2020.02.15
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 ラケットの代わりに木製の風呂桶を使ってピンポン球を打ち合うご当地温泉卓球「桶ット卓球」の世界大会が15日、発祥の地、兵庫県丹波篠山市網掛の四季の森生涯学習センターで開かれた。日本をはじめ、同市などで暮らす世界12カ国から200人が参加。会場には、「ポコ、ポコ」という心地よい音と参加者の歓声が響き、湯気が出そうな熱戦が繰り広げられた。初代”世界王者”の座には、同市西町の奥山郁夫さん(59)陽介さん(27)親子が就いた。
 桶ット卓球は、ダブルスのみの競技で、サーブの際には、ペアで「アー・ユー(湯)・オーケー?(桶)」と声をかけたり、ネット代わりに桶が置かれるなど、独自のルール設定がある。
 温泉地ならではのスポーツとして同市の公民館職員が考案。過去8回、全国大会を開く中、今年は東京オリンピック・パラリンピックがあることから、初の「世界大会」と銘打って開催した。
 大会には日本、フィリピンや中国、韓国、タイ、インドネシア、アメリカ、トリニダード・トバゴ、ベトナム、南アフリカ、ミャンマー、ブラジルから95チームが参加した。
 忍者の衣装を着たり、被り物をするなど、思い思いの服装で競技を楽しむ人もいる一方、全国大会常連組ともなると、卓球顔負けのスマッシュやレシーブを駆使し、緊張感のある激戦を繰り広げていた。

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