3種の肉「宝」に見立て準V 西日本SAのご当地メニュー 交通の要所「丹波篠山」を表現

2020.02.09
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西紀SA上り線のメニュー「丹波篠山大地の恵み 三宝集い膳」

NEXCO西日本と、西日本高速道路サービス・ホールディングスが主催する、サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)のメニューコンテスト「西イチグルメ決定戦―食べる、肉EXPO」の本選大会がこのほど、ハグミュージアム(大阪市)で開催された。関西、中国、四国、九州の各ブロックを勝ち抜いた7メニューが出場。兵庫県丹波篠山市の西紀SAの上り線(山田朋慶支配人)の「丹波篠山大地の恵み 三宝集い膳」(2200円)が準グランプリを獲得した。山田支配人は「賞を頂けてほっとしている。『三つの宝』というメニューのコンセプトをしっかり伝えられた」と喜んでいた。出場メニューは、各SA・PAで今月末まで提供する予定。

準グランプリを獲得した西紀SA上り線の山田支配人(右から2人目)やスタッフら=2020年2月2日午後3時46分、大阪府大阪市で

上り線のSAは昨年12月にあった関西ブロック大会(23メニュー)で準グランプリを獲得し、下り線のSAとともに、本選へ進む2枠の座をつかんでいた。

1頭から2キロしか取れない希少な部位を使った「但馬牛」と、同県養父市で唯一の養豚農家で飼育されている「八鹿豚」、「丹波黒どり」の3種類の肉を「宝」に見立て、食材が集まる交通の要所として栄えてきた「丹波篠山」を表現。「陶勝窯」が作る丹波焼に盛りつけ、おろしポン酢を添えたステーキ、サラダ仕立ての生ハム、スペアリブなど、多彩な味わいが楽しめるよう仕上げた。

プレゼンの順番は最終7番目。山田支配人は「どうやって時間を潰そうか悩んでいました」と笑いながらも、料理に込めた想いを「普段通りの平常心」で説明。審査員からは「脂身が少なくてさっぱり食べられる」「バラエティーに富んだメニューで面白い」などと絶賛された。表彰式では涙を浮かべ、「さらにお客様に喜んでもらえるようなSAにしていきたい」と話し、観客から割れんばかりの拍手を受けていた。

12月の関西ブロック大会でグランプリを獲得していた同SA下り線(荻野純子支配人)の「旅路の祝い膳『丹波の霜ふる頃』―想いと趣の玉手箱」(1380円)は惜しくも受賞を逃した。

なお、グランプリに輝いたのは、中国自動車道七塚原SA上り線(広島県)の「ヒバゴンの玉手箱―比婆牛赤身肉ステーキ瀬戸内レモンソースで」(1800円)。

同決定戦は、地域の食材の特長を活かした「ご当地メニュー」の開発を目的に2年に1度開催。今年のテーマは「肉」。予選から全87メニューが出場した。本選では、人気番組「探偵ナイトスクープ」にも出演している料理人の林裕人さんや、料理研究家の森崎友紀さんら5人が、▽ネーミング▽ご当地感▽オリジナリティ▽見た目▽味覚▽肉の存在感▽お値打ち感―の7つの項目で審査した。

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