亡き祖父の苗栽培、孫が継承 「おじいちゃんと変わらぬ苗を」 ハウス5棟で花や野菜

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出荷間近の野菜苗を持つ田辺友那さん(右)。助言役のます子さん(左手前)と配達担当の幸美さん=兵庫県丹波市氷上町大谷で

兵庫県丹波市の田辺友那さん(30)が、亡き祖父の跡を継ぎ、花苗、野菜苗の生産に取り組んでいる。跡を継いで2シーズン目の今季から本格的に栽培に乗り出し、「おじいちゃんと変わらない苗を提供していきたい」と張り切っている。

昨年1月に84歳で亡くなった祖父、武さんが遺した5棟のハウスで栽培。育苗トレーで発芽させ、しばらく育てたものをポット苗に移して育て、適期に出荷する。

今の時期は、キャベツやレタスなどの野菜苗、この後はトマトやキュウリなどの野菜苗のほか、ベゴニア、サルビア、パンジー、ビオラなどの花苗を挟み、秋にはキャベツや白菜、タマネギ、冬は葉牡丹と続く。武さんが亡くなった昨季は、生産量は8割減。今季は、元通りの水準まで戻す。

友那さんは、「高齢で大変そうだから」と、8年前から武さんと祖母のます子さん(82)の2人の苗づくりを手伝っていた。武さんから土づくりを、ます子さんから栽培管理を学び、ひと通りの仕事は覚えていた。

武さんが急死した後、「おじいちゃんは、もっと続けたかっただろう。需要もあるし、絶やしたくない」と跡を継いだ。苗は市内の販売所で売るほか、父の英次さん(61)、母の幸美さん(57)の力も借り、今季から自宅で直売にも力を入れる。

ます子さんは「子どもの頃からよく手伝ってくれてはいたが、苗づくりはやめると思っていた。続けてくれてうれしい」と目を細める。友那さんは「去年、生産量が少なかったので、やめたと思われているかもしれないが、がんばります」と笑い、「ぐんぐん育つのが楽しい。病気や温度の管理は難しいけれど、おばあちゃんに教わりながら、おじいちゃんと変わらぬ苗を出していきたい」と話している。

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