子どもたちにマスク配布へ 市が備蓄から1人10枚 妊婦には1人20枚 新型コロナ拡大受け

2020.03.17
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子どもたちや妊婦へのマスク配布を決めた市の対策警戒本部会議=2020年3月17日午前9時32分、兵庫県丹波篠山市北新町で

新型コロナウイルスの拡大を受け、兵庫県丹波篠山市は17日、市内の小学校などの児童と教員に、市が備蓄しているマスクを1人につき10枚配布することを決めた。また、妊婦にも1人20枚を配布する。同日時点で市内には感染者が確認されていないが、近隣市では確認されている。

 対象は保育園や幼稚園、認定こども園、小、中学校、特別支援学校の3824人。また各学校園の教職員にも配布する。配布枚数は合計4万5700枚で、子ども用2万6220枚、大人用1万9480枚となる。
 現在、各学校園は休校中で、そのまま春休みに入るが、子どもたちの間での集団感染を防ぐために配布を決めた。子どもたちには休校期間中の登校日や卒園式などで配布する。
 また、年齢を問わず、未就学児も希望があれば配布。妊婦は市内に住民登録があるか、里帰り出産で市内に帰省している人が対象。ともに市丹南健康福祉センター(同市網掛)で配布する。
 市は2012年、市内に工場を置く医療機器・化粧品・育児用品メーカー「ジェクス株式会社」から寄贈されていたマスクなどを備蓄しており、今月5日には医療機関や福祉施設、児童クラブなどに配布した。
 今回の配布で残りの備蓄は約38万枚となる。市は、「寄贈があったからこそ配布できる。とてもありがたい」と話している。

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