テイクアウト3000円で「半額にします」 コロナ打撃の飲食店を支援 市が独自に経済対策案

2020.04.16
ニュース丹波篠山市地域

観光が主要産業の一つになっている兵庫県丹波篠山市は新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言の発令に伴って打撃を受けている市内の飲食店を支援するため、市民がテイクアウト商品を購入する際、3000円以上の購入で半額を補助する制度をスタートする。また、中小企業の信用保証料の補助など、経済支援策を盛り込んだ関連予算を17日に開かれる市議会に提案。可決されれば、ともに20日から事業を開始する。

テイクアウト商品(弁当、オードブル、ピザ、調理パン、地酒、地ビールなど)の助成制度は、市内に本店があり、観光協会か市飲食業組合に加盟している登録店舗で、市民が3000円以上を購入した際、その場で半額にする。店舗が後日、市に申請し、補助金を交付する仕組み。

購入の際には市民である身分証明書が必要。現在、登録店舗を募っており、50店ほどが対象になる見込みという。予算額は500万円で、期間は今年7月末まで。

新型コロナの外出自粛などにより、多くの店舗が打撃を受けていると言い、市は、「店にとっては販売促進、市民にとってはお得においしいものが食べられる制度。飲食の人も『がんばろう』と思ってもらえれば」と話す。

また、経営に支障が生じている市内の中小企業に対しては、企業が資金繰りのために金融機関から借り入れを行う際の信用保証料を1事業者につき50万円を限度に補助。例えば1000万円を借り入れる場合に必要になる44万円の保証料を補助する。

新型コロナウイルスの感染拡大による融資の申請は、14日時点ですでに28件を受け付けているという。

また、内定取り消しや解雇・失職した市民を市の会計年度任用職員(パートタイム)として雇用する方針。任期は来年3月末までで、4人程度を想定。生活支援給付金支給に関する事務補助が業務内容となる。

内定取り消しの書類などが必要になる。

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