リヤカー引き兵庫縦断 子ども24人が達成「チャレンジウォーク」 進路も地図見て決定

2020.04.05
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雨合羽に身を包み、リヤカーを引いて歩く子どもたち=2020年4月1日午前11時28分、兵庫県丹波市青垣町佐治で

子どもがリヤカーを引きながら、兵庫県内を瀬戸内海から日本海へと縦断する「チャレンジウォーク」(NPO法人生涯学習サポート兵庫主催)の一行が3月30日―4月1日にかけて同県丹波市内を歩き、目的地へと歩みを進めた。

 阪神間を中心とした新小学2年生から新高校1年生の24人が、3月28日に高砂市海浜公園を出発、4月4日に城崎マリンワールド(豊岡市)に到着した。
 3月30日午前7時半に西脇市中心部の宿泊先を出発。丹波市山南町に入り、午後9時45分にフレッシュバザール氷上店(同市氷上町)に到着。この旅で最も長い29キロを歩いた。
 目的地は宿泊場所の施設「ごりんかん」(同市青垣町)だったが、小学生の活動終了時間の午後10時が迫ったため、小学生は「ごりんかん」へ車で移送。中学生以上で残り約7キロを歩いた。
 翌31日は休養日だったが、「全旅程、徒歩でリヤカーを引く」規定を満たすため、「ごりんかん」から前日に到達した同スーパーまでリヤカーを引いて往復した。
 4月1日には、「ごりんかん」から朝来市まで20キロ以上を歩いた。朝から雨が降る中、雨合羽に身を包み、食糧や着替えなどが入った3台のリヤカーを押して遠阪峠を越えた。
 神戸市の小学3年生は「29キロ歩いた日はしんどかった。仲間の力で歩いて来られた」と話していた。
 旅に同行した野外活動講師の女性(30)は、「大人は見守るだけ。進路も地図を見て子どもが決めるので、道を間違うことがある。間違っていても、彼らが気付くまで、知らん顔をしてついて行くのが決まりです」と笑っていた。
 毎年この時期に実施している。今年は新型コロナウイルスの影響で宿泊施設が取れず、歩く距離が長くなる日が出たほか、アルコール消毒液をリヤカーに積み、休憩や食事の度に使った。

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