小中学校の対応について会見する岸田教育長や谷口市長ら＝兵庫県丹波市氷上町成松で

丹波市教育委員会は７日、新型コロナウイルスに伴う国の非常事態宣言の対象地域に兵庫県が含まれたことを受け、市内小中学校を10日午後―５月６日、臨時休校することを決めた。県教育委員会の要請に準じた。休校期間中は週２日を上限に登校日を設け、未履修の授業や児童生徒のケアに取り組む。アフタースクール（学童保育）は、臨時休校扱いだった春休み期間と同様の対応とし、利用者を限定して実施する。学校再開や休校延長を含む５月７日以降の対応は、今後の状況を見て判断する。

県教委は、丹波市を含む「第２学区」の登校日を週１日としたが、市内の感染確認は３月上旬の１人のみで増えていないことから、市教委は週２日とした。日程や授業内容、登下校方法などは各学校で決める。給食は４月10日までは実施するが、食材発注の関係で、その後の登校日は休止する。

休校期間が１カ月近くに及ぶため、今後、学力保障について慎重に協議を重ねる。中学校の部活動は、登校日を含め中止。

アフタースクールは午前８時―午後５時で、利用できるのは入所登録をしている小学１―３年生。見守り可能な保護者がいる家庭は除く。４年生以上でも生活に特別な支援が必要な児童は受け入れる。

岸田隆博教育長は学力保障について、「学びを止めないという課題は大きい。登校日に家庭学習の進捗を確認することになる」と言い、「例えば夏休みを短くし、７月いっぱいは授業をするといったことも検討するかもしれない」と話した。