「スッポン釣り」シーズン突入 名人、年に50匹ほどゲット コロナ禍に「今年は抑えめに」

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名人の石塚さんが釣り上げた約2キロあるスッポン。「スッポンは1キロ大きくなるのに5年かかる」と話す=2020年5月13日午後1時10分、兵庫県丹波市山南町村森で

コラーゲンをたっぷり含んだゼラチン質の肉が特長のスッポン釣りが、兵庫県丹波市内でシーズンを迎えている。同市は古くから品質の良い天然スッポンの産地とされ、専門の料理店もある。釣り人が篠山川の流れる同市山南地域、佐治川の流れる氷上地域などで捕獲し、市内の料亭などに持ち込んでいる。

名人の石塚芳夫さん(81)は、釣り始めて40年。もともと海釣りが趣味で、料理店が扱ってくれるスッポンも狙うようになった。年に40―50匹を釣り上げる。

リールで糸を巻き上げながら当たりを確認する石塚さん

4―9月がシーズンと言い、サクラが咲くころになると準備を始める。魚釣り用の竿を使い、500円玉大にちぎった鶏肉を餌に釣り糸を垂らす。同市内のほか、隣の西脇市、加西市などに出掛けることも。「川に深みと、浅瀬の両方があるところに目を付ける。日向ぼっこに上がってきたところをねらう感じ。水のきれいなところにはいませんね」と長年の勘でポイントを探る。

2キロ(甲羅の部分が30センチほど)もあれば大きな方で、過去には3・5キロの大物や、1時間で4匹を釣り上げたことも。「魚を釣るよりは簡単。竿の先がちょんちょんと動き始め、引きがあっても餌を飲み込むまでは放っておきます。魚釣りのように、朝早くがよいとか、夕方がよいとかいうのも特にないですね」

一度噛みついたら放さないとされるスッポン。「これまで一度も噛まれたことはない。そこは用心しています」

スッポン釣りの魅力を「やっぱり釣り上げたときの感激」と言い、「釣れたのがカメだったときはげっそり」と笑う。料理店に持ち込むと、キロ2000円前後で買い取ってくれるが、今年は新型コロナウイルスが影響。「これから釣りが楽しめるというときだったが、今は料理店が自粛されているので、釣るのも少し抑えとる。仕方ないですね」と、少し寂しそうに川面に目をやった。

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