”タヌキ”から巣立つ 巣箱代わりのシジュウカラ 巣は清潔「親は偉い」

この記事は約2分で読めます。

主がいなくなったシジュウカラの巣。親鳥がふんを運び出し、清潔に保たれている。こけと獣毛でふわふわ=兵庫県丹波市氷上町清住で

兵庫県丹波市内の民家の軒先で、信楽焼のタヌキの置物を巣箱代わりにしていた野鳥「シジュウカラ」のひな8羽が10日早朝、無事に巣立った。観察を続けていた中学1年生の中井菜月さんは、「巣立つ瞬間が見たかった。無事飛び立ってくれてうれしいけれど、いなくなってさみしい」と話している。

主がいなくなった巣を観察すると、コケと犬などの毛でできており、クッションが効いて「ふわふわ」(菜月さん)。においでヘビなどの外敵を誘引するのを避けるため、親鳥が糞をくわえて巣の外に運び出しており、巣の中に糞は5つほどしか残っておらず、清潔に保たれていた。「親は偉いなぁ」と母の百代さん(46)。

9日に親鳥が出入りしていた「笠の穴」からのぞき込んだところ、ひなたちは頭にふわふわの毛が残っていたものの、翼はすっかり成鳥の物に変わっていた。親鳥が餌を取りに行くでもなく、タヌキのそばにとまり、周囲をうかがう時間が長くなっていたことから巣立ちが近いと察し、穴から飛び立つ瞬間を撮影しようと、ビデオを構えて見守り続けたが姿を現さなかった。

タヌキの「笠」から出入りしていた親鳥。糞も運び出していた

翌10日の朝になると姿が消えていた。辺りが明るくなった早朝に鳴き声が聞こえたという。

「近くにいないかなぁと空を見上げるので、首が痛くなって」と百代さん。また来年、帰って来ることを祈っており、地面に近いタヌキの置物はヘビに襲われる危険性があることから、高い位置に新しく木の巣箱を作り、「実家」に里帰り出産しに戻って来るのを待っている。

 

タイトルとURLをコピーしました