幻?のヘビ現る 準絶滅種の「シロマダラ」 発見の女性「身近に珍しい生き物」

2020.06.13
地域

女性が発見した「シロマダラ」=2020年5月29日午後1時10分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内の女性(44)がこのほど、自宅前で「幻のヘビ」とも呼ばれる「シロマダラ」を見つけた。希少生物などを記載した県のレッドデータブックでは「Cランク(準絶滅危惧種)」で、小型であることや夜行性のため、人目につきにくいことから”幻”とされるものの、本土全域と周辺離島に広く分布している。

 日本固有種で、灰褐色の肌に黒い斑紋が並ぶのが特徴。毒はない。
 女性によると、自宅前の日陰で動かずにいるヘビを発見。模様から「マムシだと思った」と言う。
 実家の父に頼んで見てもらったところマムシではないことが分かり、スコップですくって山に放してもらったという。
 撮影していた画像を見た夫が、インターネットで調べたところ、「シロマダラ」だと分かった。
 女性は、「人目につかず、身近に珍しい生き物がいることに驚きました」と話していた。
 日本爬虫両棲類学会会員の田井彰人さんは、「小さいので子どもと思われがちだが、おそらく大人。市内にも生息しているが、数も少なく、発見されるのは珍しい」とした。

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