兵庫県丹波市氷上町の中尾讀香さん(78)宅の軒下のコンクリートの割れ目から、コキア(ホウキ草)が生え、可愛らしいと近所で話題になっている。丸くてこんもりした形をした株が4つ。中尾さんは、「よくこんな隙間から出てきてくれたね。ど根性ホウキ草やね」と愛でている。
秋田県から届いた種でコキアを育てていた近所の人に苗をもらい、昨年育てた鉢植えからこぼれた種が、うまい具合に割れ目に入り、根付いたとみられる。
春先に、雑草とは違う芽が出ているのに気付き、時折、水をやりつつ観察を続けていたところ、コキアだった。大きいものは高さも直径も40センチほどに育っている。鮮やかな黄緑色の葉が、秋には赤に紅葉する。
中尾さんは「通りがかる人に、きれいやねと言ってもらえてうれしい。去年、12月まで鉢を置いたままにしておいたのが良かったのかな」と、再びコキアと出合ったことを喜んでいた。