「雪よりふわふわ」 空からコウノトリの羽毛 小学生が見事にキャッチ

2020.09.15
ニュース丹波市地域地域自然

落ちてきたコウノトリの羽根と羽毛を手にする足立夢渚叶君=2020年9月14日午前7時26分、兵庫県丹波市青垣町東芦田で

コウノトリがごほうびくれた?―。9日の夕方、兵庫県丹波市青垣町の自宅近くで見つけたコウノトリを観察していた、足立夢渚叶君(小学5年)が、空から降ってくるコウノトリの羽毛を拾った。風に揺れながらゆっくり落ちてくる白い羽毛は「雪よりもふわふわ」と感激している。

母の妙子さんとジョギング中に、見慣れない大きな鳥が、水たまりで餌をついばんでいるのを見つけた。妙子さんがスマートフォンで調べコウノトリだと分かった。初めて見るコウノトリ。走るのを止めて観察した。

東芦田に訪れたコウノトリ(妙子さん撮影)。もう1羽、別の個体もいた

通りかかった車の音に驚き、水辺から電柱に飛び移ったコウノトリをなお見上げていると、毛づくろいするコウノトリの体から、白いものが降ってきた。地面に落とさないようにそっとつかむと羽毛。ふわりふわり風に揺れながらいくつも落ちてくる羽毛を、右往左往しながらキャッチした。羽毛だけでなく、ふんも降ってきた。「ものすごい量だった」と目を丸くする。電柱から飛び立つ際に1枚だけ羽根が降ってきた。

学校で羽毛と羽根を見せると、級友は驚き、珍しがった。「翼を広げると2メートルくらいになり、バッサバッサと翼をはばたかせる音がした。幸運を運ぶというコウノトリを見られたことが幸運で、すごくうれしかった。また来てほしい」とすっかり魅了されていた。

スマホで撮影を続けた妙子さんは、「熱心に観察したので、ごほうびをくれたのかもしれない。息子が『一緒に記念写真を撮りたかった』と後で話していたけれど、そこまで頭が回らなかった。私も夢中になっていた」と笑っていた。

足環が見えづらく、個体識別はできなかった。少なくとも2羽が飛来していた。

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