地域分散で町屋アートフェス コロナで「いつもと違う」も工夫 作家アトリエ公開も

2020.09.16
ニュース丹波篠山市地域地域

まちなみアートフェスのポスターを手にする事務局スタッフ=2020年9月9日午後3時32分、兵庫県丹波篠山市河原町で

兵庫県丹波篠山市河原町妻入商家群の町屋をメイン会場に2009年から開催されてきた「丹波篠山・まちなみアートフェスティバル」が、今年は、「いつもとちがう まちなみアートウォーク」のテーマで19―27日まで開催される(23、24日は休廊)。新型コロナウイルス対策に配慮した形で、市内で14人の作家がアトリエを公開し、地域分散型とする一方、町屋17カ所での展示は屋外からの鑑賞を中心とする。

ほぼ隔年で開催され、今年で7回目。新型コロナ対策で重要視される密をどう避けるかについて、実行委員会で検討し、「無観客でもやれることをやろう」と、期間中に行っていた講演会や音楽イベントなどは中止。新しい企画として、市内作家のアトリエを訪ねてもらうことにした。

中西薫実行委員長は「まちなみフェスを目標に制作を続けてきた人もおり、コロナ禍でもやれることを模索した。作家活動の日頃の成果をみてもらいたい」と話している。

参加作家は44人。ホームページ(sasayama-art.com)で情報を発信している。問い合わせは事務局の丹波古陶館(079・552・2524)。

招待作家が制作過程をライブ配信

町屋で絵画制作に励む伊倉さん=2020年9月11日午後1時58分、兵庫県丹波篠山市河原町で

19日に開幕する「丹波篠山・まちなみアートフェスティバル」に招待作家として参加する美術家の伊倉真理恵さん(33)=東京都=は、河原町の本経寺参道脇の町屋会場に、泊まり込みで制作を行い、できあがるまでの過程をインターネットでライブ配信している。同フェスのホームページから見ることができる。

伊倉さんは国内外で壁画やライブペイントを中心に手掛ける作家。和太鼓バンド「器」のメンバーで、音楽活動も行っている。コロナ禍で集客パフォーマンスができない中、遠方の人にも楽しんでもらいたいと、ライブ配信を企画した。

「絵の湯」をコンセプトに個展活動をしており、床や壁など空間全体を絵画で包む。今回は、「生きものが湯あみをしにきているイメージ」で、1匹ずつ動物を増やしていく予定という。

伊倉さんは「物語が進んでいく時間を共有できれば。銭湯のように、のぼせない程度に、絵につかってゆっくり遊んでもらえたら」と話している。

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