強風で学校の大木折れる 台風10号の爪あと 丹波栗の落果被害も

2020.09.10
ニュース丹波市地域地域

九州・沖縄地方を襲った超大型の台風10号の吹き返しで兵庫県丹波市内が強風に見舞われた7日午後3時34分、気象庁アメダス(同市柏原町)が瞬間最大風速24・7メートルを観測した。2003年の観測開始以来4番目の強風で、9月では最も強かった。強風のため市内の小中学校で窓ガラスなどが割れ、栗の落果や木が折れる被害が相次いだ。また農業用ハウス5棟で被害が出た。JR福知山線も遅れや運休でダイヤが乱れた。一時運転を見合わせた。

台風が九州から遠ざかった後で強い風が吹いた。丹波市が独自に計測している風力計のうち、瞬間最大風速は、同市市島町の市島支所で28・3メートル(午後零時10分)だった。

途中から折れ、竹田小の校舎にもたれかかるように倒れたポプラ=2020年9月8日午前10時19分、兵庫県丹波市市島町中竹田で

竹田小学校では7日午前11時15分ごろ、児童昇降口近くにあった樹高13メートルほどのポプラの大木が風にあおられ折れた。2、3階の計3枚の窓ガラスを割ったが、幸いにも児童らは近くにおらず、けが人はなかった。

幹周りが太いところで3メートルほどあり、3階建ての校舎より高かった。校舎の中から折れる瞬間を見た6年生児童は、「『ギシギシ』という音がしたので外を見ると倒れた。校舎が揺れたような気がした」と目を丸くしていた。

落果した「銀寄」を片付ける由良さん=2020年9月8日午前7時25分、兵庫県丹波市春日町小多利で

約2ヘクタールの栗園を管理する丹波栗生産者の由良和宏さん(68)は、8日早朝からほ場を巡視、被害が少なくて済み、安堵していた。

8月の極端な水不足で枯れかかっていた樹齢16、17年の「国見」は、数えるほどしかイガが残っておらず、1本で10キロ以上落果。中旬から収穫期を迎える「銀寄」「筑波」も一部落果したが、「これぐらいなら御の字。去年、おととしの台風はもっと落ちた」と、安どの表情を浮かべ、落ちたイガの片付けに追われた。

また県農業共済組合丹波事務所によると、山南、市内で農業用ハウス破損の連絡があったという。

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