”霧中”でごはん コウノトリが7羽飛来 田でエサついばむ

2020.10.27
歴史自然

人が近づいても気にせず、悠々とエサをついばむコウノトリ=2020年10月26日午前8時22分、兵庫県丹波市山南町で

兵庫県丹波市山南町で26日朝、国特別天然記念物のコウノトリ7羽が、田んぼでエサをついばんでいる姿が目撃された。人が近づいても逃げる様子もなく、朝霧が立ち込めるなか、大股で歩き回りながら、一心にエサを探していた。

25日夕方、梶地区の民家が並ぶ一帯で、電柱のてっぺんにとまっているところを住民らが見かけており、一晩を過ごした後、近くの田んぼに移動し、“朝食”をとっていたとみられる。

朝霧が立ち込める田んぼで、一心にエサを探すコウノトリたち=2020年10月26日午前8時17分、兵庫県丹波市山南町で

兵庫県は県立コウノトリの郷公園(豊岡市)で飼育と放鳥に力を入れており、山南町内で野鳥観察を続けている地元の男性(77)は、「珍しく7羽も一緒に姿をみせたのは、個体数が増えている証しでは。この辺りは鳥の渡りのコースなので、コウノトリたちも合流したのかも」と目を細めていた。

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