濃い赤紫色の花をつけたコンニャク＝2020年10月6日午後1時49分、兵庫県丹波篠山市東吹で

兵庫県丹波篠山市の畑で数年に一度しか咲かないといわれるコンニャクの花が開花している。ひときわ異彩を放つ濃い赤紫色で、英語では「Devil’s Tongue」（悪魔の舌）とされるのも納得の姿だ。

高さは1・2メートルほどで、大きく開けた口から天に向かって鋭く尖った舌を出しているように見える。

コンニャクはサトイモ科の多年草で雌雄異花。「付属体」と呼ばれる長い棒状の器官と、それを取り囲む「仏炎苞（ぶつえんほう）」からなる。食材としておなじみのコンニャクは球茎から作られる。

花の基部からは魚が腐ったような悪臭が漂い、臭いにつられたハエが周りを飛び回っていた。