紅葉と冬鳥 「アトリ」が飛来 モミジの種をモグモグ

2020.11.10
地域自然

モミジの林の中を飛び回るアトリ=2020年11月9日午後4時2分、兵庫県丹波市山南町上滝で

兵庫県丹波市山南町上滝の渓谷沿いに植栽された紅葉真っ盛りのモミジの林の中を、数羽の冬鳥「アトリ」がせわしなく飛び回っている。羽をばたつかせながら頭上の枝に飛びついては、モミジの種を小さなくちばしでとらえ、モグモグと食べていた。

アトリ科。全長約16センチで、スズメよりやや大きい。胸から脇、肩にかけての橙褐色が目立つ。

日本には冬鳥としてシベリア方面から渡ってくる。丹波地域でも先月辺りから農耕地で数百数千羽の群れが確認されている。2012年には同地域で20万羽とされる大群が見られたこともあった。

紅葉と冬鳥の共演に、秋から冬へと季節のうつろいが感じられる。

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